流域連携基金事業:実施状況

“椿ヶ鼻”水源の森づくり事業

福岡都市圏共通の水源地域である日田市にて、大山ダムの見学と日田市有林で間伐作業などを行いました。当日は、あいにくの雨となりましたが、なんとか予定通りのスケジュールを行うことができました。
福岡都市圏に住む住民(高校生・大学生)だけでなく、日田市に住む高校生も参加し、作業などを通して、お互いに交流を深めることもできました。

【実施日】

平成29年10月28日(土)

【場 所】

日田市 大山ダム、スノーピーク奥日田キャンプフィールド

【参加者】

福岡都市圏(高校生14名、大学生10名)、日田市(高校生8名)

大山ダム

日田市の高校生と合流し、大山ダムの見学を行いました。ダム見学は、日田市の高校生を含めて、参加者のほとんどが初めての体験でした。ダム管理室で、ダムの構造や役割について説明を受けた後、エレベーターを使ってダム内部の見学を行いました。

間伐体験

日田市前津江町に移動し、普段使うことのないヘルメットをかぶり、のこぎりを腰にぶら下げて、手入れがされていない日田市有林の中で間伐体験を行いました。
雨が降る中、薄暗い森は一層暗く、四方に伸びた枝でとても歩きにくいです。
まず、日田林工高校の生徒の皆さんが、チェーンソーを使って、木の間伐を行いました。枝打ちを行っていない木々は、四方に伸びた枝や他の木が邪魔をして、地面に倒れません。このため、参加者全員がのこぎりを使い、枝を落とし、太い幹も玉切りにして、間伐した木を地面に接するように作業を行いました。手入れを行った森は明るくなり、間伐した木は、早く腐っていくそうです。

記念植樹・バーベキュー交流会

スノーピーク奥日田キャンプフィールドに移動し、福岡都市圏の高校生、大学生と地元の高校生全員で森づくりの記念にヤマモミジの苗木を植樹しました。その後、、班ごとに分かれてバーベキュー交流会を行いました。作業後のバーベキューは、とてもおいしく参加者全員がより一層交流を深めることができました。

参加者アンケートより

○山も緑のダムとしてあることがよく解りました。放置をしているとダムの役割を果さないから、
しっかりと手入れをする事が大切だという事も解って良い経験になりました。
○今回の事業でダムの事、森林の事、その2つの関係性など全く知らなかった事を沢山学ぶ事が出来ました。
朝倉の災害の事もあり、森林を守って行かなければならないと言う強い意識を持つことができ、視野が広がったと思います。
○山をきれいにしないと、朝倉のような被害が出てしまう事を知り木をただ切り倒すだけでは無く、
木の枝までしっかり切る大切さを学べた。1時間ぐらいの作業でも森への光の入り方が変わるくらいきれいにできて良かったです。本当に楽しかった。