水郷ひたの森づくり
日田市では、豊かな森林と豊富な水に恵まれた筑後川の水源地域を市民の財産として次の世代を担う子どもたちに引き継いでいくため、水環境の保全・保護の取り組みを推進しています。福岡都市圏住民も、森林の役割や森林を守り育てることの大切さを理解するため、日田市主催の「市民参加の森づくり大会」に参加しました。当日は、朝から天気も良く、充実した一日となりました。
【実施日】令和4年11月5日(土)
【場 所】 日田市 萩尾公園(植樹会場) 豆田町(散策)
【参加者】 福岡都市圏64名
福岡都市圏や日田市、久留米市からの参加者約200名が、大会会場の萩尾公園に集まりました。開会式では、日田市からの歓迎の挨拶があり、みどりの少年団からメッセージが読み上げられました。植樹する苗木や植樹方法の説明を受けたあと、それぞれ用意された鋤を持って山に入り、植樹作業を行いました。「センダン」「ケンポナシ」「キハダ」など3種類の苗木約900本を植樹しました。
植樹場所は、傾斜が大きい場所で、数日前に降った雨の影響で足場が悪いところがあったり、掘っても木の根や石が出てくるなど苦戦することもあり、上手く植えられたか心配になることもありましたが、みんなで協力して植えていくなど、とてもいい経験をすることができました。
昼食は、地元の婦人会の人たちが作ったおにぎりと温かいだんご汁が振る舞われました。
無事に作業を終了し、植樹大会終了後、午後から豆田町の散策を行いました。それぞれ思い思いに豆田町を散策し、老舗の味を求めたり、歴史の町の風情に触れました。
アンケートから
・蛇口をひねったら当たり前に出てくる水のありがたさを感じることがきました。
・楽しい思い出ができました。今までで一番楽しかったです。また参加したいです。
・福岡都市圏で使われる水道水の約3分の1(コップ3杯のうち1杯)が筑後川から運ばれていることをこのイベントを通じて知ることができました。
・たくさんの人やプロセスを経て美味しいお水が飲めていることに感謝します。
福岡都市圏から筑後川への感謝を込めて
この事業を通じて、「水源かん養」「土砂災害の防止」などの森林が持つ公益的機能を守り育てるとともに、森林保全への理解を深めることや、筑後川上下流域との交流を推進し、流域全体で水源保全に取り組む契機となりました。