流域連携基金事業:実施状況

水源地“うきは”体験事業

筑後川の水源地・流域であるうきは市に行きました。「茶摘み体験」や「森林セラピー」を通して環境保全や水の大切さを学びました。また、筑後川や水と共生してきた歴史や今の生活にも触れました。途中平成24年7月の九州北部豪雨で被害を受けた道路などに接し、未だ復興の途上にあることも確認しました。心配された雨にも遭わず、様々な体験ができた1日となりました。

【日 時】
平成27年5月23日(土)
【場 所】
うきは市 長野水神社、妹川地区、調音の滝、巨瀬の源流散歩道、清水寺
【参加者】
福岡都市圏住民  83人

長野水神社(ながのすいじんじゃ)

江戸時代、筑後川の水を利用するために命を懸けて長野用水を作った5人の庄屋をまつった神社。熊抱(くまだき)禰宜(ねぎ)から、神社と用水の説明、ご自身の子ども時代の筑後川の話などを聞きました。

妹川(いもがわ)地区(茶摘み・手もみ体験会場)

吉岡うきは市副市長、地元の茶畑農家代表の堀江さんから歓迎の挨拶がありました。茶畑農家の皆さんも2年目のこの行事のために、何か月も前から準備をしてくださいました。


吉岡うきは市副市長

開会式

茶畑農家の堀江さん

うきは市ブランド推進課
麻生さん

地元の茶畑農家の皆さんと一緒に、茶摘みを行いました。特にコツとか注意といったものはなく、目の前の葉をどんどん摘んでいきました。あっという間に袋いっぱいになりました。周囲では、鳥のさえずりや、カエルの鳴き声も聞こえ、みなさん笑顔で楽しそうでした。

摘んだ茶葉は、まず釜で炒ります。枯れた杉の葉で火をおこし、太い枝と手で釜の中の葉を炒っていきます。煙と茶葉の香りがとてもいい感じです。炒られてしなった茶葉はむしろの上で揉みます。揉んでいくと、また新たなお茶の香りが立ち込めました。揉んでいる手は、すべすべになりました。ほとんどの人が初めての体験で、とても楽しい、感慨深い体験になりました。

調音の滝 (昼食と森林セラピー体験)

調音の滝の前で昼食。地元うきはの素材を使ったほっこり弁当とうきはん茶をいただきました。
食後、八班に分かれて巨瀬の源流散歩道を散策。ガイドさんから植物や生き物の説明を受けながら、約40~50分ほど歩きました。途中棚田を見たり、サワガニを見つけた班もありました。日頃運動不足の人はとてもきつかったけれど、だからこそ癒されたとの感想も聞かれました。

清水寺(せいすいじ)(清水湧水-きよみずゆうすい)見学

日本の名水百選に選ばれている「清水湧水」を見学しました。湧水を水筒などに入れて持ち帰る人も。お寺は鎌倉時代からの名刹で、山門や観音堂など、程よく苔生したとても雰囲気のあるお寺でした。観音堂の前には、ユキノシタの花がいっぱい咲いていました。お寺の前の農家では、チョウザメを飼っていてびっくりです。その後「道の駅うきは」に寄り、特産品を買って帰路につきました。

アンケートより

○うきは市に行ったことがありませんでしたが、多くの自然に恵まれ様々な特産品があり、新しい魅力がありました。
○水や自然の大切さは判っているつもりだが、森林セラピーに参加して、その大切さを体感できた。
○長野水神社の歴史が興味深かった。
○牛頸浄水場がそんなに重要な施設だとは知りませんでした。
○今まで何も考えずに使っていた水が、色々な人たちの手を経て届いているのにびっくりした。もっとよく考え上手に使っていきたい。


道の駅うきはでは、チョウザメの料理が
食べられるようになっていました。
お試しください。