流域連携基金事業:実施状況

家族で満喫!水源地“椿ヶ鼻”

福岡都市圏共通の水源地域にある日田市前津江町のスノーピーク奥日田キャンプフィールドに宿泊し、家族で自然を満喫しました。台風も近づいていましたが、なんとか好天に恵まれ、1日目は大山ダムの見学後、植樹体験と枝打ち作業、夜は、バーベキューの夕食交流会を行いました。2日目は登山。釈迦岳まで全員で登り、23人は御前岳まで縦走し、筑後川の水源の一つでもある御前岳湧水や、シオジ原生林にも触れました。

【日 時】

平成28年10月1日(土)~2日(日)

【場 所】

日田市 大山ダム、スノーピーク奥日田キャンプフィールド、釈迦岳、御前岳、御前岳湧水

【参加者】

10家族31名 (筑紫地区7名、福岡市24名)

大山ダム

前日まで大雨が降っていたので、ダムには100%の水が貯まっていました。ダムからは勢いよく放流を行っていました。みんなダム見学は初めてで、エレベーターで監査廊にも降り、その規模や役割の大きさを改めて知り、みんな感嘆していました。また、ダムは365日訪問可能で四季折々の顔を見せる、付近には寺内ダムなどタイプの違うダムも見学可能なので、ぜひ遊びに行ってほしいと説明がありました。

植樹体験

施設に着いて各自昼食後、植樹を行いました。一人一本ずつ、家族で助け合いながら植えました。植えた樹木は、ヤマザクラ、サワグルミ、カエデなどです。周囲を見る数年前に植えた木々があり、大きく育っています。幹の太さでよくわかります。各自用意した記念の木札をつけて、またいつかどのくらい成長したか見に来たいと話がありました。

枝打ち体験

枝打ち体験は、参加者のほとんどが初めての体験でした。かぶり慣れないヘルメットや、のこぎりを使うのも面白かったようです。最初薄暗い森に入り、奥へ進むのは、ためらわれました。でも枝を切り落としていくと、周囲と視界がどんどん開けていきます。鬱蒼(うっそう)としていた森が自分たちの働きで、どんどん明るくなるのです。大人も子どもも夢中になって続けました。こうして森を守るには、大変な手間がかかることを実感しました。

バーベキュー交流会

夕食の準備をみんなで行いました。ご飯は各家族ごとに飯盒炊爨(はんごうすいさん)で炊きました。バーベキューも好評でした。メンバーごとに打ち解けてきて、協力し合って準備し、食事と団らんの時間になりました。また、焚火の経験も子どもたちにはとても楽しかったようです。食事が終わる頃には、空が晴れて星空が広がっていました。この日の未明まで天候が芳しくなく、行事を皆さんに楽しんでもらえるか、心配でしたが次の日は、登山も楽しめそうです。

釈迦岳・御前岳縦走、御前岳湧水見学

天気予報ははずれ、朝から晴天に恵まれ2峰を縦走、下山途中で筑後川の源流の一つである湧水も見学できました。コースを二手に分かれ、6歳の子も、日頃運動不足のお母さんも、しっかりと登って帰ってきました。山中、尾根伝いに歩く楽しさを味わい、指導員の折居さんから山の動植物や、山、森、水と私たちの生活の関係の話も聞きました。シオジ原生林は美しく、小さな洞から湧き出る湧水は、甘く、冷たく、とてもおいしかったです。

参加者アンケートより

○水源の風景と水の美しさに感動しました。自然に感謝し、大切に水を利用したいと思います。
○ダムを見学して、カードの存在を知り、もっと集めたい、寺内ダムにも行ってみたいと思いました。
○「水を守るということは、森を守るということ」とても印象的で、枝打ちの意味もよくわかりました。
○普段何気なく使っている水を欠かさず供給してもらうためには、地元の皆様の理解と森を守るたくさんの方々のおかげがあるのだと、子どもたちも理解しやすい内容だったと思います。